2024.09.13

愛媛の栗産地「城川」で栗農家とひとつひとつ手作りした絶品スイーツ

愛媛県西予市城川町で生まれ育ち、幼い頃から当たり前のように味わってきた地元の栗の美味しさを絶品スイーツに込めて全国に届けている株式会社メニークエスト代表取締役の菊地沙也加さんに、商品への思いやエピソードを語っていただきました。

2024年8月22日(木)放送 「『22_Ehime』モノ・がたり」より抜粋、編集
聞き手 南海放送ラジオ「Tips」プレゼンター 正岡 省吾

今回お話を聞いた方
株式会社メニ―クエスト 代表取締役
菊地 沙也加さん
Sayaka Kikuchi
「栗を残すことで地域を残す」が理念の株式会社メニ―クエストは、栗菓子屋「モンブラン」の運営を通じて、百貨店や有名菓子店で高く評価されている城川の栗を地元栗農家とともに絶品スイーツに加工。道の駅をはじめ日本各地での出張販売やオンラインストア等で販売することで、城川の栗の美味しさと地域の魅力を全国に発信している。
「栗を残すことで地域を残す」が理念の株式会社メニ―クエストは、栗菓子屋「モンブラン」の運営を通じて、百貨店や有名菓子店で高く評価されている城川の栗を地元栗農家とともに絶品スイーツに加工。道の駅をはじめ日本各地での出張販売やオンラインストア等で販売することで、城川の栗の美味しさと地域の魅力を全国に発信している。
正岡  まずは株式会社メニークエストについてご紹介いただけますか。

菊地  私たちは愛媛県西予市城川町で栗にこだわった栗のスイーツを製造・販売している会社です。ご存知かもしれませんが、愛媛県は全国でも3番目の栗の生産量を誇っていて、全国レベルで和洋菓子メーカーさんから絶大な評価を得ているんです。そんな中、私たちの栗のまちになぜケーキの「モンブラン」がないの?という他愛のない会話から、栗のスイーツプロジェクトをスタートさせました。生まれ育った城川の美味しい栗をぜひ皆さんに味わっていただきたい。そして全国各地にこの地元の恵みの素晴らしさを届けたいという熱い思いで、栗農家さんを巻き込んで日々奮闘しているところです。

正岡  栗農家さんにスイーツづくりのお話を菊地さんの方からされるのですね。

菊地  原料については地元の栗を加工している会社と協力させていただいているのですが、栗は季節のものなので、収穫のシーズンには、農家さんにその年の栗の作柄状況や美味しく食べられる方法などを直接お聞きして、商品の開発や販売に活かしています。

正岡  収穫量など年ごとによっていろいろ変わってくるのですね。ところで、メニークエストという会社名の由来を教えてください。
菊地  「たくさんの探求心を持って日々奮闘していく」という思いで「メニークエスト」と名付けました。そして栗菓子屋としては「モンブラン」という屋号をつけて、「栗農家さんと作る栗菓子の専門店」というイメージでお客様に認知いただけるよう日々活動しています。

正岡  22_Ehimeには2品を出品されています。一つ目は「ほとんど栗のテリーヌ」消費税・クール便送料込みで5,600円。二つ目は「城川モンブランセット」消費税・クール便送料込みで4,800円です。
まず「ほとんど栗のテリーヌ」ですが、ネーミングが素晴らしい。

菊地  ありがとうございます。

正岡  冷凍で届くのですが、テリーヌは長方形でかなりの大きさなので、妻と2人で食べるにも一度に全部は無理なので、どうしようかと思っていたら、添付の説明書にちゃんと書いてくれてました。半解凍で取り分けて、3時間から5時間くらい冷蔵庫で解凍するとちょうどよいと。残りは引き続き冷凍すればよいのですよね。
菊地  はい。「ほとんど栗のテリーヌ」は手で持っていただいたら分かるかと思いますが、重厚感があってとてもリッチな商品ですので、そういった場合には冷凍スイーツならではの美味しいお召し上がり方などもお伝えさせていただいています。

正岡  その名の通り本当に“ほとんど”栗でとても美味しかったですが、他にも何か特徴はありますか。

菊地  濃厚な栗のペーストを生地にしています。そして、ボトムにはサクサクのクルミ入りのバタークッキーを敷き詰めていて、トップには生クリームをトッピングして華やかでリッチな商品に仕上げています。よくお客様からは洋風の栗きんとんのようだねって言われるくらい栗を率直に感じていただける商品になっています。
正岡  次に「城川モンブランセット」ですが、こちらも妻と2人で食べましたが本当に美味しかったです。中に和栗がどーんと1個入っているボリューム感のある贅沢なスイーツですし、オリジナルと抹茶のセットなので食べ比べも出来ますね。あくまでもこれは個人的な感想ですが、お腹が空いていたら一気にいけます。栗好きには。

菊地  こちらのオリジナルモンブランは先ほども申し上げた栗のスイーツプロジェクト、私たちの会社のスタートのきっかけになった商品です。城川のオリジナルモンブランはただのモンブランではなく、タルト生地にチーズアパレイユという生地を流し込んでいるので、上から下までいろいろな層を味わっていただけます。それと見た目にも鮮やかな抹茶のモンブランを加えた人気の2種類のセットになっています。

正岡  層になっているので食べ方がいろいろありますよね。上から少しずつ食べて順番にいろんな味を楽しんだり、ザックリ食べて同時に3、4種ぐらいの味を一気に口の中に広げたり。とにかく濃厚な栗の味わいが特長だと思います。

菊地  ありがとうございます。私たちは冷凍スイーツとして商品を販売しているので、栗の旬である秋にこだわらず、通年皆さんにお届けができるのですが、秋になれば秋の味覚を食べたくなるというのは日本人ならではなので、これから秋を迎えるにあたって、全国の皆様に城川のモンブランを召し上がっていただいて、城川の栗の美味しさを楽しんでいただけたらと思います。
正岡  商品の開発や販売にあたってご苦労したことなどありましたら教えてください。

菊地  私たちは、城川というこんなに美味しい栗の採れるところで、こんなに美味しいスイーツを作ってるんだっていう自負があったのですが、月に1回程度全国各地へ飛び回ってイベント出展などもさせていただくようになって、いざ県外に出てみると、『なんで愛媛なのに栗なんですか?』っていうお声をたくさんいただくんです。

正岡  愛媛はみかんのイメージが強いですからね。

菊地  そうなんです。ですから、イベントに来場いただいたお客様お一人、お一人に、『実は愛媛は栗の三大産地と呼ばれていて、特に城川は美味しい栗がたくさん採れるまちなんです』ってことをお話しさせていただいています。そして、愛媛イコール栗とか、城川と言えば栗といったことの普及のために、私たちの商品を通じて栗の産地としての愛媛・城川をPRしていかないといけないなっていうことを強く感じています。

正岡  なるほど。そのために工夫していることなどありますか。
菊地  世の中にはたくさんの美味しい栗のスイーツが溢れていますが、私たちは栗の産地・城川を拠点にしているからこそ、たくさんの栗を使った商品づくりが出来ています。そして栗の味や特長を知っている私たちや栗農家さんが商品づくりを行うからこそ、その美味しさや魅力をスイーツに込めることが出来ています。そういった状況を日々SNS発信することで、商品の魅力はもちろん、生産者である栗農家さんの笑顔と輝くように美しい城川の栗農園や収穫された栗たちの情景を全国の皆様に見て知ってもらうよう努力しています。

正岡  今日も栗色のユニフォームをお召しになっていますね。屋号の「モンブラン」と刺繍が入っていますしブローチも栗ですか。

菊地  そうなんです。これは木で作った栗のブローチなのですが、私たちは栗屋さんですよ。モンブラン屋さんですよっていうところをアピールしています。
正岡  素晴らしいですね。今後のお知らせがあればどうぞ。

菊地  9月の25日から10月1日に松山市のいよてつ髙島屋でのイベント出展が決定しています。普段なかなか手に取ってお買い求めいただけないお客様にも気軽にお買い求めいただけるチャンスですので、ぜひお越しいただけると嬉しいです。

正岡  行きます。

菊地  ありがとうございます。お待ちしています。