2023.08.25

大工だった祖父の建てた倉庫をリフォームし、愛媛県西条市で小さな工房を営むgrandpa’s treeさん

愛媛県西条市は豊富な水や気候に恵まれた果物の産地で、年間を通して様々な種類の果物が生産されています。それらの美味しい果物を加工したジャムやはちみつを使った商品をつくっているgrandpa’s treeの山内麻美(やまうち まみ)さん。山内さんのモノづくりにかける思いなどを語っていただきました。

2023年2月22日(水)南海放送ラジオ「『22_Ehime』モノ・がたり」より

聞き手 南海放送ラジオ「Tips」プレゼンター 吉尾亜耶

今回お話を聞いた方
grandpa’s tree 代表
山内 麻美さん
Mami Yamauchi
愛媛県西条市にてジャム工房を営む。主に愛媛県で取れる新鮮で美味しい果物や、信頼できる生産者の果物を取り寄せ、少しずつ全て手作業でジャム作りをしている。「ジャムがあることで、食卓や心がほんの少しでも豊かになりますように」という気持ちで、日々楽しくジャム作りに取り組む。
愛媛県西条市にてジャム工房を営む。主に愛媛県で取れる新鮮で美味しい果物や、信頼できる生産者の果物を取り寄せ、少しずつ全て手作業でジャム作りをしている。「ジャムがあることで、食卓や心がほんの少しでも豊かになりますように」という気持ちで、日々楽しくジャム作りに取り組む。
吉尾  「grandpa’s tree」という名前はおじいちゃんの木という意味だそうで、かわいらしいネーミングですね。お店について教えてください。

山内  「grandpa’s tree」は西条市にあるジャム工房です。主に、愛媛県産の果物を使ったジャムやグラノーラを作っています。「grandpa’s tree」という名前は、その名の通りおじいちゃんの木という意味です。
大工だった祖父が植えてくれていたいちじくの木にたくさん実がなり成って、そのいちじくの実でジャムを作りたいと思い作り始めたことがきっかけだったので、grandpa’s treeという名前を付けました。

吉尾  とてもおしゃれな名前を付けましたね。

山内  おじいちゃんの木だとそのままですがgrandpa’s treeだとかわいいかなと思って。
吉尾  パッケージもとてもおしゃれですよね。

山内  私の親友が私のジャム作りに対する思いなどを汲んで、全部デザインをしてくれました。

吉尾  贈り物としていいなあと思います。おじい様と山内麻美さん、つまりおじいちゃんと孫の作品がここにあるという感じですよね。おじいちゃんの仕事場であって生活の場というところを山内さんが受け継いでいるのですね。

山内  祖父が先ほど言いました通り大工だったのですけども、その時に建てていた納屋というか倉庫を工房に改装し、工房兼お店として活用させてもらっています。
吉尾  そして、ファンも多いジャムについて、その特徴やこだわりを教えてください。

山内  基本的に全て手作業で加工から瓶詰めまで行っています。地元の果物が、ホントに生で食べても美味しいので、なるべく果物の美味しさを生かしたて、お砂糖はぎりぎりまで控えています。見た目にも楽しみながら食べてもらえる商品にしたいなということを心掛けて作っています。

吉尾  果物には旬があると思うのですが、年間を通していろんな果物のジャムを作られているということですか?。

山内  そうですね。およそ65種類になると思います。
吉尾  それだけあるとなると、選びにくいかもしれませんが、一番人気のジャムは何ですか?

山内  作りり始めたきっかけのいちじくのジャムですね。

吉尾  山内さんが、作るのを苦労したというジャムはありますか?

山内  そうですね。上下違う種類のジャムを層に作っているジャムがあって、うちは添加物を使っておらず何かでジャムを固めるということはしていないので、自然の素材で二層になるように、ちょっと頑張ったかなと。

吉尾  何味と何味があるのですか?

山内  いろんなものがあるのですけど、下がレモンで上がキウイフルーツとか、下がりんごで上がキウイフルーツとか、下がレモンで上がいちごとか。ちょっとずつ上の色が下りてきて、グラデーションになったりするんです。

吉尾  すごくかわいいですね。

山内  私も眺めているのが好きで、半分自己満足で作っています(笑)。

吉尾  いわゆる“映える”ジャムですね。瓶のまま“映える”ジャムってなかなか無ないですよね。

山内  そうですね。プレゼントに選んでいただくことが多いなと思います。特に女性のお客さんに選んでいただいて喜ばれることが多いです。

吉尾  いやあ、でも混ぜるの勇気がいりますよね。

山内  意外な組み合わせ、いちごとか柑橘とかもすごく相性がいいので、こういう組み合わせもあるんだということも含めて楽しんでいただけたらと思います。

吉尾  ジャムを混ぜるってしたことないかもしれません。

山内  あまりないですね。

吉尾  元々ミックスされてジャムになっているものはありますけど。新しい出会いがあるかもですね。

山内  お客様さじ加減でどっちが多いとか、そういうのも楽しんでいただきたいと思い、作っています。

吉尾  私が次に買いたい商品リストに入りました。

山内  ぜひぜひ。
吉尾  オンラインストア『22_Ehime』にて出品・販売されているますが、このうち2点を今回はご紹介します。
愛媛の果物を使ったジャムとはだか麦のグラノーラのセット、送料・税込6,050円。愛媛のジャム5点セット、送料・税込5,500円。 箱を含めてギフトとしてもらったら、開けた時の「わぁー!」という、「なんだこれは!」という、開けた瞬間の楽しさ、幸せが感じられます。中身味についても教えていただけますか?

山内  「愛媛のジャム5点セット」では、①西条市産の"紅ほっぺのいちごジャム”。②ブルーベリーがゴロゴロ入った"ブルーベリージャム”。③いちご、ブルーベリー、ブラックベリー、全て西条市産にこだわった"ベリー・ベリー・ベリージャム”。④キウイフルーツとカットしたレモンのさっぱりした組合せが人気の"キウイ&レモンジャム”。⑤完熟のいちじくを使用したgrandpa's tree始まりのジャム"いちじくジャム”を詰め合わせました。
吉尾  聞いただけでどれ食べようかなという気持ちになるのですが、実は、私、番組が始まる前にスタッフといただきました。いちじくをそのまま口に入れた時みたいな素材のひろがり感というのは今までなかなかなくて、感動してしまいました。いちごはもう実がごろごろ入っていてそのままいちごを食べているような食感でした。パンに塗って食べたのですけど、ヨーグルトにもいいなと。あと、裸麦のグラノーラ、美味しかったです。最初は牛乳かけてみたのです、そのままでもたくさん食べてしまいました。

山内  そうですね。「はだか麦のグラノーラ」をリピートしてくれるお客さんもとても多いですね。
吉尾  はちみつで味が付けられているのですよね。

山内  はい、これも地元西条市産のはちみつを使わせてもらっていて、地元で養蜂を頑張っている石鎚養蜂さんという方のはちみつを使わせてもらっています。
吉尾  まさに22_Ehimeのコンセプトにぴったりの、ALL愛媛産という商品ですね。これはぜひリスナーの皆さんに味わっていただきたいです。grandpa’s treeさんの今後の目標について教えてください。

山内  昨年から少しずつ関東の方とか関西の方への販路の拡大をさせていただいていて、もっともっと愛媛県産の果物の美味しさを知っていただきたいということと、祖父が残してくれた今の場所、工房を含めて他にもいくつかあるので、そこを、地元の方とか生産者の方とか消費者の方と交流ができる場所にゆくゆくはしていきたいなと考えています。

吉尾  夢は大きいですね。次にどんどんわくわくさせてくれるようなことをいっぱい考えていらっしゃるんだなと。今後の活躍も注目しています。本日は、grandpa’s tree山内麻美さんにスタジオにお越しいただきました。ありがとうございました。