2023.09.14

全国でも有数の生産地、愛媛のひじきと海苔を使った海のごちそうをどうぞ

瀬戸内海を有する愛媛県は全国でもトップクラスに水産物が豊富。そのような愛媛の漁業を牽引する愛媛県漁業協同組合事業部販売課の中矢 雄基(なかや ゆうき)さんに商品づくりにかける思いや苦労などを語っていただきました。

 

2023年4月21日(金)南海放送ラジオ「『22_Ehime』モノ・がたり」より

聞き手 南海放送ラジオ「Tips」プレゼンター寺尾英子

今回お話を聞いた方
愛媛県漁業協同組合事業部販売課
中矢 雄基さん
Yuuki Nakaya
愛媛県漁業協同組合は、安心で安全な水産物を安定的に供給するため、未来につながる漁業を目指し様々な事業を行う。愛媛の豊かな海を保全し、海の恵みを守るための活動にも取り組んでいる。
愛媛県漁業協同組合は、安心で安全な水産物を安定的に供給するため、未来につながる漁業を目指し様々な事業を行う。愛媛の豊かな海を保全し、海の恵みを守るための活動にも取り組んでいる。
寺尾  愛媛県漁業協同組合といいますと、県域での漁業全般に関わるお仕事をされていると思いますが、中矢さんの販売課はどういったことをされているのですか?

中矢  私ども販売課では、愛媛の漁師の皆さんが獲られた魚を県内外の水産会社へ販売したり、県内外の商社を集めて、県内産の煮干や釜揚チリメン、ヒジキ等の入札会を開いたりしています。
寺尾  愛媛の水産物というのは、県外でも人気で、お魚が美味しいのはもちろん、愛媛では「いりこ」や「ひじき」といった海産物もとても美味しいですよね。さて、22_Ehimeに出品されている商品をご紹介します。22_Ehime オリジナル海のごちそうセット、送料・税込で5,500円。

寺尾  これは、セットということですが、どのような内容ですか?
中矢  ひじきと海苔の詰め合わせになっています。ひじきは、水戻し不要でそのまま料理に使っていただける「松山水戻しひじき」、ごはんにふりかけて食べていただく「ひじきふりかけ」、豆腐などと混ぜる「白和えの素」の3種類と、海苔は、「味付のり」と「のりの佃煮」の2種類が入っています。

寺尾  どれも美味しそうですね。ひじきや海苔の特徴を教えてください。
中矢  ひじきは「松山ひじき」といいまして、松山沖で獲れたものを使っています。「松山ひじき」は松山市の農林水産物ブランド「愛 上品」にも認定されています。潮の流れが速くきれいな松山沖の海で育ったひじきは、目と茎のバランスが良く、栄養たっぷりです。
また、「味付のり」は、愛媛県産の一番摘み海苔を使用し、国産原料にこだわったタレで味付けしています。「のりの佃煮」は、国産のヒトエグサを使用していて、保存料を使わず、地元に愛されている甘めの味付けにしています。私は、海苔やひじきの品質チェックも行っていまして、この「松山ひじき」の品質は折り紙付きです。ぜひ皆さんに味わっていただきたいです。

寺尾  放送前に、「味付のり」と「松山ひじきのふりかけしそ風味」をいただきました。まず「味付のり」はパリパリッとしていて、そして甘みがあって、すごく香りがよいですね。ごはんに巻いて食べたらもちろん美味しいのでしょうが、ちょっと小腹が空いた時にこれだけ食べても満足感といいますか、美味しいなあと。職場のスタッフにも配らせてもらいました。さらに「松山ひじきふりかけしそ風味」。これが美味しい。しそ風味とゴマがいいですよね。しっとりしています。
中矢  ありがとうございます。「味付のり」や「ひじきふりかけ」は電話等での問い合わせも多く、年々製造する量も増えています。ひじきは松山市内の学校給食にも採用されていて、小中学校に通っているお子様にも食べていただいています。

寺尾  子どもは、ごはんがすすむ物が好きですよね。これはピッタリだと思います。商品には、ご苦労や知恵が詰まっていると思いますが、少しお話していただいてもいいですか?

中矢  はい。全国的にひじきや海苔の生産量が少なくなる中、愛媛県でもひじきの生産量が年々減少して、その確保が難しくなっています。海苔についても、商品に使用しているグレードの一番摘みの海苔の生産量が減り、生産期間も年々短くなっていて、その確保には大変苦労しています。生産量の減少により価格も上がっていますが、消費者の皆さんにもお買い求めやすい価格を維持できるよう努力していますので、この機会に是非ご購入いただきたいと思います。
商品づくりの工夫としては、「味付のり」に使用している一番摘みの海苔はやわらかく、口どけがいいため、海苔自体にわざと小さな穴をあけて、噛んだ時のパリパリ感が出るようにしています。

寺尾  あのパリパリ感の謎が解けました。海苔に小さな穴をあけているのですね。しかも一番海苔を使用しているから、そりゃ美味しいし、香りがいいですよね。最後に、今後の目標などありましたらお願いします。

中矢  全国的にはもちろん、県内でも、愛媛県はひじきや海苔の全国有数の生産地であることが認知されていないと思いますので、まずは県民の方々に知ってもらい、さらに全国の方々にも知っていただけるよう努力していきたいと思います。

寺尾  今日のゲストは、愛媛県漁業協同組合 事業部 販売課 中矢 雄基(なかや ゆうき)さんでした。ありがとうございました。